■リハビリテーションについて
「リハビリテーション」という言葉は今日すでに、社会的通用語として用いられています。簡単にいえば、ふたたび社会に復帰することです。
リハビリテーションの究極の目的は、例えば脳卒中患者が、身体的、精神的、さらに経済的にも、完全に自立することです。そのためには、現在の医学のあらゆる力を結集して、援助と指導を与えることが重要です。
しかし、脳卒中後遺症患者は、一般的には高齢者が多く、また老齢であるほど高血圧や動脈硬化、それに心臓病や肝臓病、その他の疾病を合併していることが少なくありません。さらに回復の低下などもこれに加わって、そのため、以前の職場や新しい職場に就くなどの社会復帰は決して容易ではありません。
そこで、もし症状が重いために職場復帰ができないのであれば、第2段階として、せめて自分で身の回りのことや散歩が出来るようにしたいものです。
さらに、散歩も出来ないというのであれば、第3の段階として、家庭内で着物の脱着や用便、食事などの身の回りのことだけでも出来るようにしたいものです。
またそれも出来なければ、第4の段階として、自分に残された能力を活用して、少しでも他人の介護を少なくするように訓練しなければなりません。
このようにリハビリテーションを幅広く理解するなら、それは単に第1の目標に到達することだけを意味するのではなく、患者の症状や程度に応じて異なりますが、とにかく「本人の残存能力を最大限に発揮し、他人の手から少しでも多く放れることが出来るように活動することである」と、考えるべきです。
寝たきりを予防するためには、@原因疾病(脳卒中、骨折等)や誘因(運動不足、精神活動や社会活動の低下)の発生を予防すること。A原因疾病が発生した場合にリハビリテーションを早期に開始して障害を予防すること。B障害が固定してしまった後も機能維持のためのリハビリテーションにより悪化を予防することが重要です。
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